

すべての大地に通じるホピの聖なる石板
第39号
この号では新しい動きについてお伝えしよう。このことを知って考えることは、あなたにとって大切なことだと思う。皆が賛成するわけではないだろうが、どうなるか様子を見ながら待とう。
これによってなぜホピが不可能と思える目標に執拗にこだわるのか、理解の助けになることを望む。彼らが多くの落とし穴や試練、障害を受け入れてでも守ろうとする信念がある。
この最後の段階になって、伝統派ホピの砦も、次の段階の生き方に入るターニング・ポイントを迎えた。高い地位に着く人の助けを求めることが、望み無しだと分かったのだ。
以下に人類がなぜ力を失ってしまったのか、説明しよう。読んでほしい。
太古のドラマの再現
創世の時以来、ホピはひとつの世界から次の世界へと長い旅をしてきた。最初の世界は平和で純粋で、すべての生命はすべての面で調和の中にあった。
ここの最初の人々は、偉大なる創造主から、平和に暮らすよう教えと掟を与えられた。創造主は彼らに、どんな誘惑があっても間違ったことをしないよう警告した。もし掟を破ったなら罰せられるだろう。彼らの住む大地を足元から引き抜くこともあるかも知れないと。
長い時がたち、彼らの数は莫大に増え、強くなり、力を持つようになって、創造主の教えを見失ってしまった。彼らは本来の道を外れ、自分たちで考え出した生き方をするようになり、自然や創造主の掟よりも自分たちが上位にあると思い上がるようになった。
そしてとうとう、してはいけないことをしだしたのだ。酋長制度は崩壊し、権力争いが起き、社会秩序がなくなり、暴力がはびこって戦争へと発展していった。何もかも抑制がきかなくなってしまったのだ。そして警告どおりに、創造主は彼らの大地を海に沈めてしまった。
世界が移り変わるたびに何らかの天変地異が起きたが、人類は経験から学ぶということをしなかった。しかしそれぞれの世界が破滅させられる瀬戸際に来た時、必ずいつも偉大なる創造主の掟を死守する人々の小さな集団が生き残り、新しい世界の大地と生命のバランスを保ち続けたのだ。
あなたがこの私たちの長老の物語をよく考え、人類がくぐり抜けてきた冒険をよく見て考え、今の生命につながってきたことを理解してほしい。
人類が抱える危機の火種は、ひとつの世界から次の世界へと受け継がれてきたのだ。今、人類が直面している歴史の繰り返しは、太古の物語の再現なのだ。
ホピの世界を覗いてみよう。彼らが新しい大地に来た時、すべては正しく汚れのないものだった。彼らは幸せに平和に長い間暮らしていた。
やがて外国から人々がやってきて、彼らの影響で大地も生命も彼らに支配されることになった。予言されていたとおり、彼らは大いなる野心と、寛大さを持ち、また賢くて抜け目がなかった。
そして問題は起こった。前の世界で起きたように。高い地位の者も普通の人々も権力争いと武力争いで、心休まる時が無くなっていった。
現代の世界は制御不能になりつつある。困惑し、目前に展開するドラマの中で、自分が一体何の役割を演じればいいのか、分からなくなっている。
より良い生活へのドラマに配役されるのか、あるいは惨劇となるのか。
国連に関する予言と、最後の教え
雲母の家(国連)に関する予言のことは、何度も述べてきたので、ホピにとって国連がいかに重要なものか、理解していただいているに違いない。
私たちは国連が聖なる目的で作られた組織であり、問題だらけのこの世界で問題を解決する役目を負うことに敬意を払っている。ホピは自らの国が消滅の危機に瀕した時に、そこへ行くよう予言で指示されていた。
この国では大いなる野望を持つ人々によって、とんでもない出来事が起こりそうになっていた。彼らは私たちの大地と生命をおびやかし始め、犯してはならない自然の領域に踏み込み、グレイト・スピリット、マーサウが「灰が詰まったヒョウタン」と呼ぶ、強力な武器を造るようになった。それは地球にとってまた生命にとって大変危険なもので、全世界を破滅に追いやるものだった。
「灰が詰まったヒョウタン」(A-bomb:原爆)が日本に落とされた時、ホピはそれが彼らのメッセージを携えて国連に行くべき明らかな合図だと感じていた。壊滅的な武器の開発、実験をとり止めるよう呼びかけたのだ。
ホピはそこへ4回行くよう指示されていた。そして40年にわたり、国連のドアの前まで歩いていったのだ。
ところが行くたびにドアが閉じられており、4回目でやっとドアが開いた。しかしそこは、私たちがメッセージを届けることになっていた世界のリーダーたちの殿堂ではなかった。
私たちはジュネーヴの人権組織の助けを借りて、アメリカ合衆国政府内の私たちの反対勢力に対し、訴状を提出することができた。
世界中のリーダーたちからは、何ら私たちを支持する前向きな反応がなかったので、私たちの村は独立状態を続けることができそうだ。
ジュネーヴの聴聞会に出て分かったことだが、私たちはお互いをよく理解していなかったようだ。私たちは彼ら自身のルールに従った手順やしくみは分からないし、彼らもまた私たちのしくみや、聖なる掟であるスピリチュアルな知識や知恵の中に横たわる決まりを理解できないのだ。
予言と教えを見直してみると、国連からの援助を得る努力はかすんできて、無駄骨にさえ思える。私たちは国連の動きが、実はアメリカ合衆国の支配下にあったことを思い知ったのだ。だから私たちのケースでは成功の望みはほとんどない。
こんなことに時間とお金をかけている場合ではなかったのだ。
過去から学んだことが他にもある。大地と生命のバランスが崩れるのは、いつもある期間にわたって変化が起きた時だ。
今日、私たち人類は秩序というものからかけ離れており、私たちの考えや行動がバランスを崩す原因となっている。母なる地球は年老いて、病気になった。彼女は人類のひどい仕打ちのおかげで、近い将来生命を育めなくなるだろう。
この考えのもと、ホピのリーダーたちは人々に、グレイト・スピリット、マーサウの足跡をたどりながら生きてゆくよう命じた。現代の人類が、自分自身の生き方を見直すように自然災害が警告しているのに、それを聞かないからだ。
今やホピは予言の教えに従って、抱えている問題を投げ出そうとしている。次の段階、最後の教えに移ろうとしているからだ。もう国連に関する予言は実現し、終わった。
問題は、なぜホピはこの訴状をあきらめたのか、それが無駄骨だったからなのかだ。いやそんなことはない。ホピはそれが彼らの待つ「大浄化の日」実現の役目を担う者たちに届くよう、望んでいたのだ。
ホテヴィラ村を支える強く賢いリーダーのひとり、カチョンヴァ酋長の言葉を引用してみよう。
「私たちが困難を極め、望みを失った時、私たちの背後には予言を現実化すべく3人の人が立つだろう。
彼らのシンボルは『メハ(Meha:カギ十字に似たもの)』と『太陽』、そして『赤』だ。他の色のシンボルもかかわっているかも知れないが、彼らのうちのひとりは、私たちのもとを遥か昔に去った白い兄で、ホピが持つ石板と並べると対になる石板を持っている。
彼ら3人は、力を合わせてホピとすべての人々を清めにやってくる。彼らは私たちの生き方を邪魔した者どもを追い出し、彼らの首を落として喋れなくしてしまう。これはすべての正しい者たちのための浄化なのだ。
地球の病は癒され、再び母なる大地として豊かに栄え、すべての人類は長い間、平和と調和の中で暮らすのだ。」こうカチョンヴァ酋長は語った。
ホピの長老たちは、私たちが4番目の世界を生きていると言う。そしてこれが最後なので、昔やったように、他の平和な国に逃げ出すのは不可能なのだ。つまり人類のたったひとつの望みは「浄化」なのだ。
もし人類が邪悪な心を清め、欲深い行いを止める気がないのなら、平和は来ない。生き残る希望も無くなるだろう。選ぶのは私たちだ。人類と地球の最期をどうするかを決める時、結局は創造主と自然にゆだねることになるのだ。
もう希望はほんの少ししか残されていない。とてもシンプルなことだ。それはホピやすべての少数民族が白人政府や他の政府、そして世界に認められることだ。西洋化の破壊的な影響が無くなれば、まだ現存の少数のホピが古来の伝統や文化を立て直すことができるのだ。
それがホピのアイデンティティを失わせないために必要なのだ。それができずに、もし創造主が私たちの大地を足下から引き抜くことになれば、生き残る望みは無いだろう。

慌てなくてもいい。これは明日起こるわけではないだろうし、あなたが生きている間に起きるとも限らないからだ。あなたの子供か、その子供の時代かも知れない。ホピの長老はそう言うだろう。
これは人類が直面する最大の挑戦だ。賛同する人はそう多くないだろうし、賛同しない人も多くないだろうが、ひとたび平和になるか惨事が起これば、私たちはそのいずれかの結果を楽しむのか、あるいは耐えることになるのだ。
まだ心を入れ替えるのに、遅すぎるということは無いかも知れない。
希望を失わないでほしい。 祝福あれ
( 翻訳: 永 峰 秀 司 All rights reserved. )

The shield symbol with its four circles in
four quadrants means:
"Together with all nations we protect both land and life,
and hold the world in balance."
4分円の中に4つの円のシンボルの意味
「私たちは全ての国の人々と共に大地と生命を守り、世界のバランスを保つ」