最古のネイティブアメリカン ホピの長老からのメッセージ
Translated by Shuji Nagamine
Cry of the Earth Conference 地球の叫び会議
General Assembly, United Nations 国連にて November 22, 1993 1993年11月22日 by Martin Gashweseoma マーティン・ガシュウェセオマ Hopi Caretaker of the Sovereign Hopi Nation ホピ独立国の管理者
我々は国連の「地球の叫び」会議出席のために、ホピ独立国からやって来ました。
我々に門戸を開いてくれたことを誇りに思います。
私はマーティン・ガシュウェセオマといいます。
ホピが、「前の世」からどうやってこの世界にやって来たのかをお話ししにまいりました。
ホピとは、良い生活を送り、儀式や瞑想によって大地と生命を守る者たちです。
我々はクモ女から授かった聖なる石版を今も持っています。
これこそが我々がこの世で生きていく資格を示すものであり、厳しい戒律と警告と共に授かったものです。
かつては本当にいい暮らしができたものです。
雨が降り、潤いがすべての生き物を豊かにしてくれました。
アリ、獣、鳥、草木、そして人間を。
「前の世」を去る時、我々は、グレートスピリット(大霊)マサウウの許しを乞いに、この世界へ来ました。
下の世界(前の世)が堕落してしまったので、ここで暮らしてもいいかどうかを。
すると彼は言いました。
「私の生き方に従うのなら好きにするがよい。」
「もちろん、喜んであなたの生き方に従います。」我々は答えました。
このように我々は彼の許しを得てここ、新しい世界へ来たのです。
この世界は、大霊マサウウが、いちばん最初の人たちの前に、いちばん最初に姿を現し、彼らに生き方を示し、掟を示したところなのです。
次にクモ女が、これから生きていくための糧となる、様々な種類のトウモロコシのさやを彼らの前に置きました。
欲深い人たちは、いちばん長いさやを取ろうとして走りました。
しかし最もつつましいホピは、最後まで待っていちばん短いさやを取ったのです。
クモ女はまた、それぞれのグループの人々に規律を課し、それぞれの言葉と名前を与え、「この大陸の隅々まで足跡を残し、氏族の印を残し、遺跡を残して自分たちの大地であることを示しなさい」と言いました。
大霊マサウウをいちばん最初に見つけた者たちが、後から来た者たちのリーダーとなるので、みんなあっちこっちに散って行きました。
人々が大霊マサウウの住む所へやって来る前、彼は家の近くをよく散歩していました。
ある時、彼はスミレの花を家に持ち帰る途中で、花を落としてしまいました。
それに気づいた彼は、探しに戻ったのですが、花はすでにツノトカゲ女に見つかった後だったのです。
大霊マサウウは返してくれないかと頼んだのですが、彼女はそれを拒みました。
しかしその代わりとして、じきにやって来る世界の危機の時に、彼女が鉄のヘルメットで守ってやると言いました。
これは、いつの日かホピが危機に見舞われた時に、鉄のヘルメットをかぶった人々が助けてくれるという意味です。
ホピこそが、大霊マサウウをいちばん初めに見つけた者です。
彼らは大霊に出会った時、どこに住んでいたのか尋ねました。
彼はただ「オライビ」とだけ言って、そのフルネームである「シプ・オライビ」とは言いませんでした。
これは「地球が固まった場所」という意味です。
彼らは大霊マサウウに、グレート・リーダーになってくれないかと頼みましたが、大霊マサウウは、彼らの中に自分勝手な欲望や、多くの悪意が潜んでいるのを見て、
「全ての欲望が満たされた時にこそ、最初の、そして最後のリーダーになってやる。」
と言いました。
大霊マサウウは彼を見つけた最初のグループを、彼と共にそこに住まわせました。
その後次々にオライビにたどり着いたグループは、どんな性格を持ち、大霊マサウウを探すためにどんな旅をしてきたかによって、住んでよいのかどうかを決められました。
ホラ吹きで横柄な者どもは、東へ追いやられました。
つつましく誠実な者だけが残って、正しい方法で儀式を行い、全ての生きもののため、作物のために雨を降らせる役目を与えられたのです。
この後、「初めて下の世界からこの世界にやって来た者たち」から、
「初めてオライビにやって来た者たち」へ、
「これから起きる全ての出来事」が伝えられたのです。
それら暗黙の了解の伝承、「予言」とも呼ばれていますが、それらが世代から世代へ受け継がれ、今日まで伝わってきたのです。
その中に、こういう一節があります。
「いつか違う人種がこの地にやって来て、ここを彼らの土地だと主張する。
彼らの差し出す物は、とても魅力的で拒み難い物だが、何も受け取ってはならない。
彼らは知能に優れ、多くの物を発明するのだ。」
今、我々はそれらの人々が「明るい色の肌」をしたバハナ(白人)であると悟りました。
また、「彼らは動物が引く乗り物でやって来る」とあり、これは馬車のことです。
「とても速く走るもの」のことも伝わっており、これは自動車や、何らかの動力の付いた乗り物のことでしょう。
また「大地が長い道路や柵でコマ切れにされ、空にハイウェイが延びるだろう」と伝わっています。
そして、「女が男の服を身につけるようになり、衣装に包まれていた女性の秘密が明かされ、表にさらされ、もはや秘密ではなくなるだろう」と。
世界中がこうなってしまった時、指導者も人々も堕落してしまい、どうすれば堕落から逃れられるのかさえも判らなくなってしまうというのです。
そしてその時、世界の終わりが近いというのです。
次に起きるのは戦争です。
戦争は強い風のように国から国へと飛び火し、この世の「清め」あるいは「破滅」がやって来ます。
我々が大霊マサウウの教えから外れれば外れるほど、それが地震、洪水、干ばつ、火事、竜巻となって表れ、大自然の報復が始まるのです。
これらは全て、戦争や堕落と共に一度にやって来ます。
堕落はすでに来ています。
子供たちが怒り狂い、殺し合い、親まで殺す。
畏敬の念が全くない。もうすっかり堕落しきっているのです。
さて、もしこの「清め」が起こらなかったら、世界は4回ひっくり返り、生き残るのは「アリ」だけとなってしまいます。
今の世にやって来る前、人々は皆病気でした。
まさに今の我々が堕落して病気になっているのと同じ状況です。
今、我々はこの状況を打開する手段を模索しています。
これが最後に残された世界だからです。
我々はどこへも行きません。
もし我々がここを破壊してしまったら、天国のようなものでしょうか、高い所の世界しかありません。
皆さん、今こそ世界の破滅を防ぐために、真剣に考えましょう。
これから生まれてくる世代のため、大地と生命を守り、生き残るために。